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138号 過去のセンターニュース | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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(1)

1.はじめに

鋳造は、溶湯(溶けた金属)を鋳型に流し込んで製 品をつくる金属加工方法の一つです。金属は熱を加え ると溶けて液体になり、水のように流動性をもちます。 このため、適正な鋳型が準備できれば複雑な形状をし たものでも成型できます。この特徴により、自動車の エンジンのような複雑な形状の製品がつくられていま す。

しかし、溶湯は凝固する(冷えて固体に戻る)とき に体積が収縮します。この現象を考えて鋳型を設計し ないと、鋳造欠陥(凝固時の収縮により製品の表面や 内部に生じるくぼみや空洞)ができてしまいます。こ の他にも金属の凝固には、冷却速度により固体時の強 度が異なるなどの考慮すべき点があり、それらの多く が鋳型の設計に反映されます。鋳型の設計は、熟練技 術者が培ってきた技術や類似品製造の経験によって初 期設計し、試作を繰り返して修正を重ね、設計を決定 するという過程をたどります。

しかし、今日のように品質と経済性の要求水準が高 くなり、納期が短くなってくると、従来の方法では試 作の費用、期間が大きくなりすぎます。また、熟練技 術者の高齢化に伴う技術伝承の問題もあります。

そこで、試作する代わりに鋳型に溶湯を流し込んで 凝固する過程をコンピュータの中で再現して結果を予 測する、鋳造シミュレーションを導入する動きが活発 になってきています。図1に示しますように、当セン ターでも平成1 6年度に3次元湯流れ凝固解析システム 「JSCAST」を導入し、コンピュータシミュレーション を活用した鋳造技術の研究を行っています。今回は難

燃性マグネシウム合金鋳造への適用に関する研究につ いて紹介します。

2.難燃性マグネシウム合金とは

マグネシウム合金(AZ9 1で発火点約5 5 0℃、溶融点 約5 9 5℃)はアルミニウム合金より比重が軽いことか ら輸送機器などの構造材料として注目されていますが、 燃えやすいという短所も持っています。現在、研究に 用いている難燃性マグネシウム合金はカルシウムを添 加することによって発火温度が2 0 0∼3 0 0℃上昇し、 大気中でも溶解が可能な扱い易い材料です。しかし、 使用実績が少ないことによる信頼性不足や製造コスト が高いなどの課題もあります。当センターは大分市の 木本機器工業㈱と共同で、この合金の砂型鋳造技術の 確立と鋳造シミュレーションによる低コスト製造技術 の確立に取り組んでいます。

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成果紹介

 難燃性マグネシウム合金の鋳造シミュレーション 1  利用者の好みを反映した旅程提示システムの開発 3

事業紹介・報告 5-7

 自治体業務におけるOSSデスクトップの導入実証  大分県グッドデザイン開発事業・新商品開発手法研修会の開催  模倣輸入品防止セミナーの開催

 有機系排水の生物処理に関する講習会の開催  専門アドバイザーをご活用ください

 ものづくりプラザ新入居企業の決定

 弁理士による特許等無料相談会を開催しています  2 0 0 6 科学技術フェアの開催

ニュース 8

 企業IT化支援:MZプラットフォームの取組み ……… ……

…… ………

大分県産業科学技術センターニュース

大分県産業科学技術センターニュース

Oit a In d u st rial Researc h In st it u t e   h t t p : / / www. o it a- ri. g o . j p /

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難燃性マグネシウム合金の鋳造シミュレーション

(2)

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3.鋳造シミュレーションとその信頼性について 鋳造シミュレーションを行うために入力するデータ は、以下の3種類に大別されます。

①難燃性マグネシウム合金や鋳型材料の材料物性値 ②鋳型に流し込む溶湯の温度や速度(または時間)な

どの鋳造条件

③シミュレーションを行う鋳造品形状

今回紹介する鋳造品を図2に示します。これは、製 品の肉厚差による機械的性質の変化を評価する階段型 試験片を5段に積上げたものです。形状入力には

JSCASTの形状作成機能を用いましたが、3次元CAD

ファイル(STL形式、RPF形式)により作図された図

面を入力することもできます。

この鋳型内に充填された難燃性マグネシウム合金が 凝固していく過程を、コンピュータの中で再現した例 を図3に示します。黒色の部分が流動可能な液体状態 を、白色の部分が凝固後の固体状態を示しています。 コンピュータ上ではこの凝固過程をアニメーションで 確認することができます。この結果から、1段目と5 段目の階段型試験片の押湯(凝固収縮に対して溶湯を 補給する役目をもつもの)が試験片より先に凝固する ので溶湯供給が絶たれ、この(図3の丸で囲んだ)付 近に欠陥が発生することが予測されました。

シミュレーションと同じ条件で鋳造実験を行った結 果、図4と図5に示しますように、予測どおり、1段 目と5段目の階段型試験片それぞれと押湯とを結ぶ 「せき」と呼ばれる箇所に割れが確認されました。

4.まとめ

現在までの研究で、難燃性マグネシウム合金の砂型 鋳造に対する鋳造シミュレーションは、凝固過程にお ける鋳造欠陥の発生位置の予測に有効であることを確 認しました。

現在の鋳造シミュレーションでは、鋳造という複雑 な現象の全てを再現できず、再現できない現象につい ては簡略化や単純化することにより、鋳造結果を予測 します。したがって、鋳造シミュレーションの導入に より実験や試作が不要になるわけではありません。し かし、その回数を減らすことは可能なため、コスト低 減に役立つ技術であると思います。

本システムは、県内企業への機器貸付制度による使 用も行なっていますので、詳細については当センター までお問い合わせください。

(機械・金属担当 園田正樹 m- sonoda@oita- ri. go. jp)

図2 鋳造品の例(階段型試験片の5段積)

図3 シミュレーションによる凝固過程

図4 1段目の階段型試験片のせき付近の割れ

図5 5段目の階段型試験片のせき付近の割れ

1段目

(3)

1.はじめに

大分は観光資源が豊富です。県外からも多くの観光 客が訪れます。別府や湯布院など地域として有名な観 光地もあれば、滝や石橋などスポット的に人気のある 観光地もあります。大小あわせると、県内には1万ヵ 所以上の観光スポット

があると言われていま す。複数の観光スポッ トを効率的に回るには、 自分の好みや条件に適

合した旅程1が必要です

(図1)。

2.現状と問題点

観光の好みやスタイルは多様です。「石橋が好きだ、 歴史的な名所を回りたい、古寺を見たい、自然食を希 望」など、細かい希望条件は千差万別です。一般に、 見知らぬ土地への旅行を計画する場合、

■ 旅行代理店のパッケージ型ツアーを利用 ■ 自分で旅行計画を立てる

の2パターンがあります(図2)。旅行代理店のツアー の場合、ツアーの内容が限られているため、選択は単 純ですが、個人の好みや条件を細かく反映させること は困難です。

雑誌や書籍から観光情報を調べ、自分で旅程を企画 するケースもよくあります。

最近では、インターネットを利用して、多くの観光 情報を得ることが可能になりました。しかし、大半は 個々の観光地に関するスポット的な情報です。無数の 情報の中から、自分の好みや条件にあう観光スポット を抜き出し、「どのような旅程が最適だろうか…」を検 討することは、意外に面倒な作業です。特に、「観光地 をどのような順番で巡るか」の検討には、地理的・交 通的な条件を加味しなければなりません。理論的には 無数のパターンが存在するため、最適なコースを求め るのは容易ではありません。

細かい旅程の作成をあきらめ、ガイドブックを片手 に、大まかな予定のみで観光に出発するケースもあり ます。しかし、計画が不十分なため、場当たり的に現 地を回ってしまい、効率の悪い旅行になりがちです。

3.解決へのアプローチ

問題点と要望を図3にまとめます。解決する方法と して、「好みや条件を反映した旅程を自動生成するシス テム」の開発に取り組みました。インターネット上で 利用者の条件を入力することにより、最適な旅程案を 提示するシステムです。

図4にシステムの概要を示します。あらかじめ、観 光地の情報をデータベースとして内部に格納します。 次に、利用者の希望条件(好み、始点、終点など)を 数値化し、地点の位置を伸縮した地図を作成します。 自分好みの観光スポットが近くに配置される仮想的な 地図です。その仮想地図上で最短経路を算出し、旅程 を提示するシステムです。

処理の中心は、仮想地図の作成と最短経路の探索で

す。図5(表①∼表⑥)に処理に用いる各データのイメ

ージ例を示します。

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成果 紹介

パッケージ型の ツアーを利用

長所

・手軽で簡単 ・旅程として設定

・選択肢が豊富 ・好みを細かく反  映できる

短所

自分で調べて 旅程を作成

・選択肢が少ない ・好みを十分に反映で  きない

・情報量が多すぎる ・観光地の選択が大変 ・旅程の作成が面倒

図2 観光スタイルの長所・短所

好みや条件を反映した旅程が 自動提示されるシステムが欲しい 好みの観光地を

ピックアップして欲しい

地理的・交通的に効率の 良いコースが欲しい

手軽に、簡単に 希望条件を細かく

反映したい

図3 問題点と要望

観光地の情報データ

(位置・特性) 利用者の希望データ(好み・条件)

最短経路の算出

(ダイクストラ法等)

利用者に 旅程案を提示 行列演算

(伸縮係数の算出)

仮想地図の生成

(地点間距離の伸縮)

図4 システムの概要

■古寺を巡りたい ■歴史的な名所を見たい ■石橋や洞穴が見たい ■車いすを希望

図1 観光プランへの要望

(4)

表①には観光スポットの位置座標、表②には観光ス ポット間の距離が格納されています。表③には、観光 スポットの特性が格納されています。

表④は、利用者の希望データの例です。特性ごとの

希望の強弱を1 0段階で表現しています。この利用者の

場合、仏閣と石橋に感心が高いことが分かります。こ のような項目を増やすことにより、細かい好みの反映 が可能になります。

表③と表④のデータを掛け合わすことにより、表⑤ の伸縮係数を求めます。この係数は、利用者の希望に 対する観光スポットの適合度を示します。適合度が高 いスポットの場合、係数は小さくなり近い場所に配置 されます。逆に係数が大きいスポットは、遠くに配置 されます。表⑥は、このような伸縮処理を行った後の 位置データです。

表⑤の場合、A地点の伸縮係数は3 .8です。したがっ

て、他の地点から見た場合、A地点は実距離を3 .8倍し

た方向に位置することになります。B地点は伸縮係数が

0 .2であるため、0 .2倍の距離に近づきます。

これら処理によって、好みへの適合度が高い地点は 近くに配置され、低い地点は遠くに配置されます。仏 閣と石橋に興味がある人は、仮想的に地図上でそれら の観光スポットが近隣するような配置になります。逆 に、関心度の低い観光スポットは、遠隔に配置されま

す。この仮想地図上でダイクストラ法などを用いて、 幾何的な最短経路を求めます。得られた経路を、最適 な旅程案として利用者に提示する仕組みです。

本システムの特長は、以下のとおりです。

■ 好みや条件に適した観光地が自動的にピックアッ プされる

■ ピックアップした観光地に対して、効率よく巡回 できる旅程が提示される

■ 仮想地図上での幾何的な最短経路の算出のため、 処理が単純

■ インターネット経由でのサービス提供が可能

図6に、利用者の条件をヒアリングする画面例を示し

ます。図7は、実際

の観光地に対して仮 想伸縮を行い、旅程 を提示したイメージ 例です。適合度の低 い観光スポットが遠 く配置され、適合度 の高いスポットを効 率的に結ぶ旅程が提 示されています (右側の地図)。

4.まとめ

これまでに、旅程案内に必要となる基本技術に関し て研究を行いました。今後の課題は、実際の観光地デ ータを用いた実験、好みの抽出に適したヒアリング項 目の検討、地理条件と交通条件の融合技術の開発など です。

本技術は、有限会社若山産業(日出町)と共同開発 し、特許を出願中です。実用化やサービス化に関心の ある企業や団体を募集しています。詳細につきまして は、当センター担当者までお問い合わせ下さい。

(電子情報担当 幸嘉平太 ka- yuki@o ita- ri. go . jp

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表④利用者の希望データ

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表③観光スポットの特性

A B C D Xᐳᮡ 5213 254 45213 6548 Yᐳᮡ 14850 87562 42156 562

表①観光スポットの位置データ

A A A B ࿾ὐ B C D C

〒㔌

4,526 685 15,478 98,542

表②スポット間の距離

A B C D ଥᢙ 3.8 0.2 0.4 9.6

表⑤スポットごとの伸縮係数

A B C D Xᐳᮡ 57867 485 2130 78753 Yᐳᮡ 5468 98546 14956 1245

表⑥仮想地図での位置データ

図5 処理に用いる各種データのイメージ

図6 希望条件の入力画面の例

図7 仮想伸縮と旅程提示のイメージ

(5)

独立行政法人情報処理推進機構(I PA)による「自治

体におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての

導入実証」の公募に昨年1 1月に採択され、実証先とな

る津久見市のご協力のもと、(財)ハイパーネットワー ク社会研究所、(株)大分県自治体共同アウトソーシン グセンター、(株)アルファシステムズ、当センターの 連携により事業を実施しました。オープンソースソフト

ウェア(以下、OSS)はWWWなどのサーバ分野では多

く利用されていますが、最近は教育分野等におけるデス クトップ環境として注目されています。事業では自治体

の業務においてOSSデスクトップ環境を利用して使い

勝手や問題点等を明らかにすることを目標とし、1 4件

の応募のうち、津久見市を含む4件が採択されました。

提案したテーマでは、市役所庁舎内の複数の部署をは じめ、消防署や教育委員会、図書館、公民館などを対象 とし、HTTP- FUSE KNOPPIXによるシンクライアント

方式でOSSデスクトップを起動する利用環境について

検証しました(図1)。HTTP- FUSE KNOPPIXは、CD

等から手軽に起動できるLinuxであるKNOPPIXをベース

に開発され、ネットワーク経由でOSを起動することで

コンピュータの管理作業の軽減やセキュリティ対策、環 境設定、アップデート等を管理者側で一括設定できると いうメリットがあります。実証では、職員向けと市民向 けの2種類の端末を用意しました。

●「職員端末」:津久見市の職員が文書作成などの一般 業務に利用します。サーバ上にデータを保存してユー ザ端末側には残さないようにするなど、セキュリティ に配慮しました。また、システム設定など一般利用者 には無関係なメニュー項目や、業務に不要なメニュー 項目を管理者側で削除するとともに、ワープロなど業 務で使用するアプリケーションを集めたメニューを新 たに作成しました(図2)。職員端末で利用した主要

なOSSアプリケーションを表1に示します。

●「公共端末」:図書館や公民館にて、市民がWebブラ

ウザで情報を検索・閲覧するために利用します。ユー

ザは基本的にWebブラウザだけを使用しますので、

起動メニュー等を非表示とすることにより、他のアプ リの利用や各種設定変更ができないようにしました。 もし設定が変更された場合でも、本方式では再起動す るだけで初期設定に戻るため、手軽に安全な利用環境

を実現できます。また、キーボードが5 0音順でない

ために小さな子どもには使いづらいとの声を反映し て、図3の入力補助ツールを導入しました。

実証途中および終了時のアンケートでは、「職員端末」

は既存の非OSS環境との互換性や日本語の文字コード、

フォントなどに若干の課題はあるものの、アプリ単体と しては業務でも使える、という評価でした。また、「公 共端末」は操作性やセキュリティの面から好評でした。 実証ではコストやビジネスモデルについても検証してお り、報告書はインターネットで公開されています。。 (http: / / www. ipa. g o . jp/ so ftware/ o pen/ 2 0 0 5 / stc /

repo rt/ ind ex. html)

(電子・情報担当 後藤和弘 kazugoto@oita- ri.go.jp)

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自治体業務における

OSS

デスクトップの導入実証

図1 実証システムの概要

図2 職員端末用にカスタマイズしたメニュー

種   別 ワープロ 表計算

プレゼンテーション

Webブラウザ HTMLエディタ

画像編集 二次元CAD

名     称

O p e nO f f ic e .o r g Wr it e r

O p e nO f f ic e .o r g C a lc

O p e nO f f ic e .o r g Im p r e s s

F ir e f o x

Nv u

Gim p

Q C a d

表1 実証における主要なOSSアプリケーション

(6)

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産業デザイン担当では、県内中小製造業の方々にデザインを経営資 源の一環として認識していただき、商品開発の工程を自社に構築する 事を目的とした事業を実施してきました。本年度は、新商品のプラン ニングや販路開拓を模索している企業の経営者を対象として、サカイ デザインアソシエイツ代表の酒井俊彦氏を招へいし、7月3日に「お いしいキッチンプロジェクト」について講演いただきました。

(産業デザイン担当 吉岡誠司 yo sio ka@o ita- ri. go . jp)

事業 報告

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7月1 2日(水)、iichiko総合文化センターにおいて、大分県と(財)

生活用品振興センターの主催で、「模倣輸入品の予防と対策について」 および「地域ブランドの保護について」等に関するセミナーを開催し ました。

講師は模倣輸入品問題の経験豊富な、商標特許事務所の弁理士、お よび特許法律事務所の弁護士のお二人で、模倣輸入品で困っている竹

工芸関係企業を中心に3 5名の方々が参加され、講演に耳を傾けたあ

と、熱心な質疑応答がなされました。

(竹工芸・訓練支援センター 坂本 晃 sakamo to @o ita- ri. go . jp)

事業 報告

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近年、排水処理を取り巻く環境は、効率的な運転管 理、余剰汚泥対策、バルキング対策、窒素、りんの処 理等さまざまな面から既存設備の改良や増設、新規設 備の設置等において再検討すべき課題がクローズアッ プされています。そこで企業の経営者や現場担当者を

対象として排水処理の講習会を平成1 8年7月1 4日に大

分県バイオテクノロジー懇談会の後援により当センタ

ーで開催し、6 4名の参加を得ました。

講習会ではまず、排水処理に使われる微生物の新し い調査診断手法について「分子生物学的手法による微 生物相解析技術の進展」と題して、独立行政法人産業 技術総合研究所の中村和憲氏にご講演いただきました。 最新の技術により、微生物相内の特定微生物の解析、 定量化が可能になり、そのデータを蓄積する事でトラ ブル発生前の状態を事前に察知し、トラブル回避が可 能になるとして、参加者からはわかりやすい解説に好 評を博しました。

引き続いて、環境エンジニアリング株式会社の平田 正一氏に様々な排水に適用したバイオアタック、バイ オダイエットの実際について「スラッジレス型活性汚 泥法の開発と適用例」と題してご講演いただきました。 排出する余剰汚泥の削減や前処理層導入による余裕の ある排水処理の実現について詳しく説明があり、積極

的な質疑応答が交わされました。

また、両講師には講習会終了後、希望者による個別 相談として3件の排水処理についてより細やかな指導 を行っていただきました。

これからの排水処理は、現在と将来を見据えた環境 問題として中小企業でも積極的に対処しなければなら

ない分野です。しかし、処理のコスト(設備、運転管理

面)が経営を圧迫しない工夫が必要となってきます。そ

のために当センターでは今後も排水処理技術の最新動 向について細やかな情報発信を続けていきたいと考え ています。

(食品産業担当 水江智子 mizuesa@o ita- ri. go . jp)

(7)

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−大分県知的所有権センターからのお知らせ−

大分県産業科学技術センターは、知的所有権センタ ーとして特許庁の認定を受け、特許情報活用支援アド バイザーと特許流通アドバイザーが常駐しています。 来所でのご相談はもちろん、訪問相談にも応じていま す。

また、(社)発明協会大分県支部では出願アドバイザ

ーが電子出願をサポートいたします。

いずれのアドバイザーも電話等でご予約の上、ご活 用ください。

連絡先:知的所有権センター(技術支援担当) 電話:0 9 7 - 5 9 6 - 7 1 0 1

(社) 発明協会大分県支部

電話:0 9 7 - 5 9 6 - 7 1 2 1

(技術支援担当 河野淳一 kawano @o ita- ri. go . jp)

事業 紹介

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「九州ナノテック光学(株)」

「ものづくりプラザ」は、創業間もないベンチャー 企業やセンターと共同研究する企業を支援するため、

平成1 6年度に、センター内に設置されたインキュベー

ト施設です(5室)。今回、入居企業の退出に伴い入居 者の募集を行いました。6件の応募があり、入居審査 会を開催し、審査の結果、「九州ナノテック光学㈱」の 入居が決定しました。九州ナノテック光学㈱は、入居

後、電気的にON/ OFFすることで光の透過、散乱がで

きる液晶フィルムシートを用いて、銀行のATMなど覗

き込み防止や建材(ブラインド)や自動車の窓、サン ルーフなどへの応用製品の開発や液晶フィルムシート の機能、性能の向上への技術開発を行います。センタ ーとしても、技術課題の解決に向けた支援を行ってい きます。

(技術支援担当 佐藤哲哉 sato tetu@o ita- ri. go . jp)

事業 報告

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大分県商工労働部産業技術開発室:(0 9 7 5 3 6

-1 -1 -1 -1 内線 3 2 7 3)、日田商工会議所(0 9 7 3 2 2

-3 1 8 4)及び社団法人発明協会大分県支部(0 9 7 5 9 6

-7 1 2 1)では、県内各所で、特許等無料相談会を開催し

ています。弁理士が、お一人3 0分以内の個別相談に応

じています。

開催会場、期日等は右記のとおりです。開催時間は それぞれの会場へお尋ねください。

いずれの会場も、予約制です。必ずご連絡の上ご利 用ください。

産業科学技術センター(毎週火曜) d(0 9 7 )5 9 6 - 7 1 2 1

大分商工会議所(第2・3木曜) d(0 9 7 )5 3 6 - 3 1 3 1 別府商工会議所(第2水曜) d(0 9 7 7 )2 5 - 3 3 1 1 中津商工会議所(第1火曜) d(0 9 7 )5 9 6 - 7 1 2 1 日田商工会議所(第1火曜) d(0 9 7 3 )2 2 - 3 1 8 4 佐伯商工会議所(第1水曜) d(0 9 7 2 )2 2 - 1 5 5 0 竹田商工会議所(第4水曜) d(0 9 7 4 )6 3 - 3 1 6 1 宇佐商工会議所(第3水曜) d(0 9 7 8 )3 3 - 3 4 3 3

(技術支援担当 河野淳一 kawano @o ita- ri. go . jp) 事業

紹介

特許情報活用支援アドバイザー 

佐々木 俊司

特許情報の検索や活用に関するアドバイスをします

特許流通アドバイザー 

加藤 賢二

(8)

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技術情報おおいた 〔大分県産業科学技術センター ニュース〕 No.1 3 8 発行 平成1 8年9月1日 〒8 7 0−1 1 1 7 大分県大分市高江西1丁目4 3 6 1−1 0

大分県産業科学技術センター 技術支援担当 Tel.0 9 7−5 9 6−7 1 0 1 E- mail:tech- ad@oita- ri.go.jp 古紙配合率70%再生紙を使用しています

● 企業IT化支援への反響 ●

産業科学技術センターでは、ビギナーによる生産管 理・計画システムの自己開発を一から指導し、企業に 適したシステムづくりのサポートと人材育成を行って おります。システム開発に必要な業務分析からシステ ム構成までプログラミング法を含めたすべてについて 企業IT化をサポートしております。

去る4月2 0日に福岡市で、6月2日には大阪市にて

IT活用による企業支援の先進事例として産業科学技 術センターでの上記支援状況を具体的な実施例に基づ き講演いたしました。

これを期に、九州では独立行政法人産業技術総合研 究所(以下、産総研)九州センターが、大阪では大阪 商工会議所が中心となり、国際競争力の土台となる基 盤技術の向上と、その基盤技術についての産学や企業

間の連携を促進するため、ITをベースにした製造支 援ツール(産総研開発の「加工技術データベース」と

「MZプラットフォーム※1」)の中小企業への普及・導

入を勢力的に図る具体的な活動が始動いたしました※2

産総研九州センターには専任スタッフが配属され、 大阪商工会議所では、ものづくり技術や業界に精通し た大阪大学・神戸大学名誉教授の岩田一明氏、大阪府 立大学教授の杉村延広氏を中心とした強力な体制で企 業IT化支援に取組む計画が進められています。

講演会参加企業にあっては、早速導入に前向きな企 業が名乗りを上げており、活気に満ちていました。

● 生産計画システム開発事例 ●

多品種なうえ、製造工程が複数にわたる製品の生産 計画は、担当者にとって大きな負担となっています。

納期、機械稼働率、作業効率などトータル的な生産 効率を判断しながら日々の生産計画を立てなければな りません。

右図は、MZプラットホームで開発した生産計画シ ステムの例示です。一画面上で、機械の稼働状況を視 覚的に確認でき、作業を自由に入力、変更、削除でき ます。これは、特定企業向けのサンプルですので、皆 様の要求に応じてカスタマイズ、もしくは、新開発し

て業務にマッチしたシステムが実現できます。

(機械・金属担当 城門由人 yu- kido @o ita- ri. go . jp)

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※1 M Zプラットフォーム…産総研が、中小企業向けに開発し

た日本語で、マウス操作でプログラムする、年間使用料

1 ,0 0 0円の開発基盤(プログラム言語)です。

※2 産総研九州センターでは、「M Zプラットフォーム」の普

及・導入の促進を図ります。

2 0 0 6

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青少年の科学の心を育成するため、また、将来の科学技術を担う人

材の育成や科学技術の裾野の拡大を図るため、1 1月3日(金)文化の

日に科学技術の体験啓発イベント「2 0 0 6 科学技術フェア」を開催し

ます。

フェアでは、各種科学実験教室や工作教室など開催を予定していま す。

参加の対象は、小学校4.5.6年生です。事前の申し込みが必要で す。詳細については、9月初旬に県内の各小学校を経由してパンフレ ットを配布しますので、内容を確認の上お申し込み下さい。

(技術支援担当 佐藤哲哉 sato tetu@o ita- ri. go . jp)

事業 紹介

参照

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しかしながら、世の中には相当情報がはんらんしておりまして、中には怪しいような情 報もあります。先ほど芳住先生からお話があったのは

問い ―― 近頃は、大藩も小藩も関係なく、どこも費用が不足しており、ひどく困窮して いる。家臣の給与を借り、少ない者で給与の 10 分の 1、多い者で 10 分の

となってしまうが故に︑